2007年11月6日火曜日

タワーマンション・ライフ(12)至福の花火見物


高層マンションに住んでいて一番うれしいのは、ベランダから見る花火ではないだろうか。

多くの人が、汗だくで会場に駆けつけ、見物場所を必死で確保し、トイレを我慢しながら人ごみの中で花火を見て、また大混雑の中を遠い自宅まで帰らなければならないのだ。それでも、花火の好きなボクはあちこちの花火見物によく出かけるが、そのときに花火が見えるマンション(1戸建てなら、なおのこと)に住む人を何とうらやましく思ったことか。

ボクの住戸からは少し方角がずれるけれど、なんの障害物もなく、まるまる花火が見える幸せは、言語に尽し難い。毎年、花火のある日は、数人の友達を呼んでビールを飲みながら歓談し、花火の音が聞こえるとベランダにカメラを持って飛び出すのだ。大阪の夜の街をバックに目の前に広がる花火を見ている間は、人生における至福の時間と言ってもよいと思う。

以前は、ボクのマンションのベランダから天神祭りの花火も見えたのだが、東の方向に高層ビルがたくさん建ったので、まったく見えなくなった。その代わり、十三大橋の上流で打ち上げられる淀川花火大会は、天神祭りの花火の10倍の規模になったので、とてもうれしい。

よく見れば、宝塚やPLの花火も見えるが、もはや楽しめるという距離ではない。ボクがマンションを購入するときは、できれば、花火見物の特等席となる住戸を選びたいと切に思う。花火が見えない方角の住戸に住んでいるときの無念さには耐えられそうにないからだ。

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