2007年11月29日木曜日

タワーマンション・ライフ(32)個人情報を保護しよう?




マンションは、戸建と比べて、やはりセキュリティの面で圧倒的に優れていると思う。ただ、お互いに見知らぬ同士なので、その点、相互監視という訳にはいかない。

例えば、住民の氏名を知らせるべく作られた一覧表も真っ白。もちろん、郵便受けにも名前を書いていないから、郵便屋さんは、部屋番号で配達するだけ。そのため、部屋番号を間違えたり読みにくかったときなど、よその家に配達されていることも、しばしばある。受け取った家では、自分ち宛てでなかったら、管理人に届けて、管理人がわかる範囲でポストに入れなおしてくれている。

しかし、すべてがそうとは限らないはずだ。むしろ、開封して中身を見られて捨てられる運命の郵便物のほうが多いのじゃないだろうか。そうすると、どちらが、個人情報保護に効果的なのか、よくわからない。

管理組合員であれば、管理費の徴収や駐輪場の割り振りなんかで、住民の個人情報を知ることはあるが、住んでいる一般人にとっては、隣に誰が住んでいるのか、さっぱり分からない。

エレベータの中も監視カメラがついていて管理人室で監視できるが、最近、このマンションでもエレベータの中を映し出すモニターが1階のエレベータ乗り場に設置された。まあ、誰が乗っているかが分かるので、防犯には役立つんだろうけど、襲うつもりで待ち構えている犯罪者にとっても役立つんじゃないかなあ。

個人情報がまったく分からないで住むということは、健全な社会じゃないと思うが、だれにも干渉されずに住んでいるという気軽さがうれしいのかな。ボクもそれで特に不便とは感じないが、犯罪者同士が隠れ住んでいる訳じゃなし、誰を守ろうとしているんだろうね。

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