2007年11月29日木曜日

タワーマンション・ライフ(32)個人情報を保護しよう?




マンションは、戸建と比べて、やはりセキュリティの面で圧倒的に優れていると思う。ただ、お互いに見知らぬ同士なので、その点、相互監視という訳にはいかない。

例えば、住民の氏名を知らせるべく作られた一覧表も真っ白。もちろん、郵便受けにも名前を書いていないから、郵便屋さんは、部屋番号で配達するだけ。そのため、部屋番号を間違えたり読みにくかったときなど、よその家に配達されていることも、しばしばある。受け取った家では、自分ち宛てでなかったら、管理人に届けて、管理人がわかる範囲でポストに入れなおしてくれている。

しかし、すべてがそうとは限らないはずだ。むしろ、開封して中身を見られて捨てられる運命の郵便物のほうが多いのじゃないだろうか。そうすると、どちらが、個人情報保護に効果的なのか、よくわからない。

管理組合員であれば、管理費の徴収や駐輪場の割り振りなんかで、住民の個人情報を知ることはあるが、住んでいる一般人にとっては、隣に誰が住んでいるのか、さっぱり分からない。

エレベータの中も監視カメラがついていて管理人室で監視できるが、最近、このマンションでもエレベータの中を映し出すモニターが1階のエレベータ乗り場に設置された。まあ、誰が乗っているかが分かるので、防犯には役立つんだろうけど、襲うつもりで待ち構えている犯罪者にとっても役立つんじゃないかなあ。

個人情報がまったく分からないで住むということは、健全な社会じゃないと思うが、だれにも干渉されずに住んでいるという気軽さがうれしいのかな。ボクもそれで特に不便とは感じないが、犯罪者同士が隠れ住んでいる訳じゃなし、誰を守ろうとしているんだろうね。

タワーマンション・ライフ(31)蚊は、来ない?


以前、奈良で住んでいたマンションは、緑に囲まれていたこともあって、蚊や蛾が結構部屋の中に入ってきた。

では、タワーマンションはどうか。
少なくともボクの部屋に、蚊が入ってきたことがない。

一度、玄関のあたりで見たことはあるが、多分、エレベータに乗って上がってきたものと思う。

蚊は自力で40階あたりまで上がってこれるんだろうか。

夏のあいだ、ベランダも開けっ放しだけど、昼夜を問わずあまり虫が入ってくることはない。
もちろん、近くに大きな森林や田んぼがないことも原因だと思うけど、虫の立場になると、草の露を吸うにも、人や動物の血を吸うにしても、大体地上に餌が存在するのが普通であって、苦労して100mも飛び上がっても、食物がまったくといっていいほどいない訳だから、もともと上がる必要性がないのだ。

むしろ、こんな高いところを飛んでいると、鳥に食われる確立が高くなるだけだ。

ただ、壁やベランダに沿って吹き上がる上向きの空気の流れがあるときには、吹き上げられてくる可能性がないではない。しかし、虫にとってメリットがない訳だから、すぐにその気流から抜け出すだろう。

ということで、高層階には、蚊は来ないのだと思う。

2007年11月28日水曜日

タワーマンション・ライフ(30)鳥


現在、住んでいる近くのマンションの12階に住んでいたときは、ベランダに、かもめなど、結構、いろんな鳥が来ていた。夕方になるとコウモリもよく飛んでいたが、堂島大橋の下に住んでいたのだろう。海に近いからか、やはり、かもめ(だと思う)が多い。他にも黒い鳥も群れをなして飛んでいる。

タワーマンションになると、ベランダに鳥がとまっていることは、あまりない。先日は、茶色の比較的大きな鳥がとまっていて、あわてて写真を撮ったが、今のところ、どこに写真のデータをおいたのかわからんので、見つけたらアップしよう。

鳥って、それぞれの飛行高度を持っていて、下のほうは鳩やかもめの世界。もう少し上になるとスズメや名前が分からない茶色の鳥が多い。さらに上になると大きめの鳥がいるが、さすがにとんびはいないね、この辺り。ベランダで、鳥の糞に困ったなどの話も聞くが、ここ43階には、ほとんど来訪者がおらん。

それでも、鳥と戯れるというところまではいかないけど、鳥と出会うのはうれしいものだ。近くの公園には、主に鳩の群れが、公園に来た人に餌をもらっている姿をよく見かける。また、川沿いの遊歩道を歩いていると、かもめやスズメが沢山いる。

ところで、堂島川にたまに見かけるんだけど、かものような水鳥が数匹浮いていることがある。写真を撮ろうとするんだけど、ケータイの写真ではほとんど、鳥の姿として捕らえるのは難しい。望遠のついたカメラを持っているときに、見つけたいもんだけどね。

遊歩道を歩いているときでも、かもめは人間をあまり怖がらず、手のとどきそうな距離になってもなかなか逃げない。この辺りをウロついている人間は、あまり脅威でないと考えているらしい。それに、食事をした後の残り物なんかをよく与えているようだ。
ところが、最近、マンションの掲示板に次のような内容の紙が掲示されていた。
「ベランダに近づいてきた鳥にエサをやらないでください。その鳥が近所のベランダにやってきて、洗濯物などを汚しています。」だって。
もともと高層階には、あまりやってこないので、川面に近い低層階の住民の人が、かもめなどにエサを与えていたんだろうね。確かに、近寄って来たら、かわいいもんね。

2007年11月25日日曜日

タワーマンション・ライフ(29)クリスマスは楽しい?

今年も、クリスマス。

管理組合の決定で、マンションのロビーにクリスマスの飾りを置くことになった。

子供が結構喜んでいるので、これはこれでいいんじゃない?

季節感の乏しいマンションで、一応、年末になったことを感じさせてくれるからね。

タワーマンションに限らないけど、年末になるとベランダにイルミネーションを飾る家が多くなる。
と、言っても、10軒もないと思うけどね。

ボクも、ベランダにイルミネーションを飾って楽しんでいたことがある。今は、ちょっと飽きたかな?

しかし、マンションの外から眺めると、高いところでチカチカしているのも楽しいものだ。

ボクは、管理費をドサッと使ってでも、マンションの東面一杯を使ったクリスマスツリーのイルミネーションを飾ったら楽しいだろうと思うんだけど、多分、住民の多くの反対で実現しないだろうね。

タワーマンションでしかできない面白さを追求すべきだと思うけどね。
でも、マンションは遊ぶところでなくて、住むところなんですと言われそう。

以前は、正月には、玄関に門松が立っていたが、最近は、経費節減で立てられなくなった。

クリスマスのような外国産の商売のための行事より、マンションコミュニティとしては門松のほうが意味があると思うんだけど、イデオロギーにかぶれた神道ぎらいの住民がいると、門松を嫌うのかもしれないな。

しかし、クリスマスにしろ、正月にしろ、ちょっとした飾りでそのマンションのコミュニティが感じられていいもんだよ。

2007年11月24日土曜日

タワーマンション・ライフ(28)秋が来た


タワーマンションでつらいのは、窓の外にほとんど季節を感じるものが見えないことである。
もちろん、遠くの山や公園の緑が色づいてきたことは、よく眺めれば分かるのだが、少なくても窓やベランダから見える景色として味わえるものではない。

神戸や滋賀などに建設されるタワーマンションは、六甲山や比良山の紅葉が眺められるような住戸もあるんだろうねえ。

そうすると、せめてベランダにでも緑の変化が見える花木を植えたいと思うんだけど、あまり植木などを置いてあるお家はない。やはり少ないとはいえ強風のときの対応が大変なことが原因かとも思うが、水を与えるときなど、ベランダでは、風で水が飛ばされると下層への影響が大きいこともある。何よりも、土や水だけでなく、はさみやスコップなどを落としたりすると、えらいことになるという警戒感が植物の栽培を控えている理由ではないかと思う。 そう言えば、ベランダに植木などが置いてあるのは、比較的低層階の住戸のようだなあ。

やっぱり、自宅から出て、マンションの敷地の木々や、近くの公園の緑に助けてもらうことになる。このマンションは、玄関の向かいの公園で、イチョウなどが色づいて秋の到来を知らせてくれるが、こういう場所がないと本当に季節感が感じられなくなるよ。

タワーマンション・ライフ(27)ゴミの処分は。。。


マンションで、便利なことの1つに、ゴミ処理がある。

大阪市内であれば、ごみ収集の方法は、戸建とあまりちがわないかも知れないが、雨に濡れずにエレベータを降りるだけで捨てることができる。このマンションでは、毎週月曜日と木曜日の朝9時までに1階のゴミ置き場に出すようになっている。

自宅のあるフロアから、ダストシューに投げ入れればよいマンションも以前見たことがあるが、ゴミの詰まりなどでトラブルも多かったようだ。生ゴミの処理にディスポーザを設置したマンションもあったが、後処理のための装置が必要なことやゴミが流れにくくなるなどのトラブルもあるらしい。

ボクの住んでいるマンションは、ごく普通の処理方法、つまり大阪市が指定したゴミ袋に指定された分類方法でゴミを振り分けて、ゴミステーションに置くだけだ。ゴミステーションはさすがに大きくて、数百のゴミ袋をらくらく収容できるほか、ペットボトル用の置き場、ビン缶などの置き場、ダンボール置き場、新聞や書籍置き場などが用意されており、その入れ物にぽいと入れておけば、清掃の担当のおばさんたちが、朝早く整理してくれているようだ。

9時過ぎには、大阪市清掃局のごみ処理車がゴミステーションの反対側のシャッターを開けて、ゴミの積み込みのためにゴミステーションに乗り入れてくる。ある程度、規模が大きなマンションでは、ドラム式のゴミ圧縮装置などを装備したところもあるそうだけど、このように、そのまま処理車に放り込む方法も住民にとっては、あまり不便を感じないね。

それにしれも、住民の中には、ちゃんと仕分けしないでゴミを捨てる人間もいるようだ。しかし、あまり、管理組合で問題になるようなトラブルはなかったなあ。

2007年11月23日金曜日

タワーマンション・ライフ(26)自転車は便利




都心のマンションのうれしいところの一つに、自転車でかなりの行動範囲が得られることだ。特に大阪の西の方は平坦でほとんど坂がない。例えば、ボクのマンションの付近であれば、梅田や淀屋橋は5分以内、北浜、天満、本町が10分程度かな。根性を入れて走れば、大阪城、通天閣、大阪ドームあたりが圏内になるかなあ。

ボクは、ちょっとした買い物に、梅田のヨドバシカメラや阪神デパート、ジュンク堂書店あたりによく自転車で行ったものだ。また、堂島川に沿った遊歩道を通って、中之島公園を越え、大阪城に行くルートは、自転車ならでは、といった素敵なコースだ。あまり行ったことはないが、シンフォニーホール、フェスティバルホール、天満繁盛亭、市立科学館(プラネタリウムなど)、国立近代美術館、東洋陶器博物館、厚生年金ホールなど、芸術が好きな人なら、手ごろな距離で、すばらしい施設に容易に行くことができる。

自転車に10分くらい乗るだけで、これだけすごいショッピング施設や、観光施設、文化施設を訪ねられるのは都心ならでは、のメリットだ。

ま、国際会議場や近代美術館、市立科学館、フェスティバルホールなどは、歩いてもすぐだけどね。

他に、リーガロイヤルホテルや、グランドホテルが徒歩圏、全日空シェラトンホテル、ヒルトンホテル、日航ホテル、ウェスティンホテルは自転車圏であり、梅田地下街、堂島地下街とともに友達との食事や喫茶に困ることはない。

その自転車を置く場所だが、このマンションには、1階と地下1階にかなり広大な自転車置き場が容易されている。すべて、自転車1台ごとに停めることができるレール型の駐輪機(というのかな?)が設置されている。今は、原則1軒につき、大人用2台を用意していたと思う。他にバイクや子供用の置き場、来客用置き場などがあり、かなりの充実だ。

一般に、小さなマンションでは、自転車置き場が少なくて困るものだ。タワーマンションでは、空き地に置けるような数ではないので、多分、いくつかの自転車フロアーを専用に用意することになるだろう。
都心では、クルマよりもはるかに自転車のほうが楽しくて、利用価値が高い。

2007年11月22日木曜日

タワーマンション・ライフ(25)朝日がまぶしい


ボクがこれまで購入したマンションはすべて南向きだった。

そのため、ほとんどの季節(特に冬期)は、朝目覚めると、眩しいばかりの朝日が差し込んでくる。

夏は、太陽が高いのでそれほど感じないけど、冬の間、部屋全体に朝日が差し込むのはうれしいものだ。

太陽が昇るにつれて、差し込んだ日光は短くなるので、日光がじゃまだと感じることは少ない。

しかし、タワーマンションは、南向きというより、やはり眺望の要素が大きいように感じる。

このマンションも、淀川や大阪国際空港、大阪港、神戸市街、さらには明石大橋や淡路島を望める北側の風景も魅力的だった。

大阪湾が見える西側もいいけど、夏の西日には悩まされるのではないかと思う。

南向きで困るのは、家具や書籍が日光で褪せることだ。

しかし、夕方の風景は、遠くのビルなどに西日が当たって明るく感じるが、隣のビルが接近していれば反射光がじゃまかも知れない。

ボクは、ベランダから夕日を浴びる大阪城やビル群を眺めるのが大好きだ。

2007年11月21日水曜日

タワーマンション・ライフ(24)トラブル


マンション内のトラブルと言っても、あまり大きな事件はない。


泥棒が入ったということもないな。


非常ベルが鳴り響いたことは、ボクは記憶にないけど、何回かあったそうだ。


ほとんどが火災報知器の誤作動や、住民の操作間違いなどだった。


他には、駐車場のドアにぶつかったとか、エレベータのガラスを割ったとか、ささいな事故がときどき発生する。


タワーマンションだからこそではないけど、ベランダから火のついたタバコを投げ捨てて、下のほうの階の洗濯物がこげたことがあった。


ま、住民の間で最も問題になるのが、自転車の不法駐輪とペットの問題だ。


マンションの周りの道路に住民が駐輪しており、いくら注意してもなかなかなくならない。


このマンションは地下一階と1階に広い駐輪場があって、数は十分確保されているんだが、地下に自転車を降ろすのが面倒なことは確かだ。


まあ、停めてある自転車がじゃまになるほどのことはないんだけど、見苦しいということだろうね。


もうひとつの問題として、犬や猫のペットの問題だ。


もともとこのマンションはペット禁止だったはずだが、どうやらマンションの販売を急ぐ営業が、ペットがいてもいいような説明をしたことがあったそうだ。


ペットの飼育っが可能なマンションもあるが、ここでは特に設備が容易されているわけではないので、エレベータに犬などが乗ることがある。しかし、理事会で、エレベータの中はケースに入れて乗らなければならないと決めたので、住民の人もちゃんと規則を守っており、犬の嫌いなボクもほとんで気にならない。


ま、年をとったら、ペットと一緒に暮らす楽しみも理解できないこともないけどね。


住民が管理人に無理難題を言ったということも聴いているが、管理組合ですばやく協議して結論を出しているようで、全体的に見るとトラブルの少ないマンションだと思う。



2007年11月19日月曜日

タワーマンション・ライフ(23)コミュニティ


マンションによって、コミュニティの形はずいぶん違うものだ。


以前、住んでいた堂島のマンションは、管理組合の委員に選ばれたとき、委員同士のコミュニケーションはあったけど、一般にはほとんど隣人との会話はなかった。別に嫌いあっているのでなく、エレベータなどでは、知らない住民同士で挨拶するが、ほとんど会話の必要性もなかった。しかし、郵便受けやドアには、ちゃんと住民の氏名が書いてあった。


奈良学園前のマンションでは、郵便受けや住戸には、全員共通のプレートを作成して張り付けた。また、住民同士の持ちつき大会や公園での井戸端会議など、結構和気藹々としたお付き合いがあったものだ。


現在のマンションに移り住んで再び堂島に戻ってきたが、ここでは、郵便受けも住戸のプレートにも住民の名前は一切書いてなくて、コミュニティも皆無に近い。集会室を使ったヨガやソーシャルダンスなどのいくつかの会が開催されているが、それ以外は、管理組合の集会程度で、本当に住民同士のコミュニティがなく、さびしいと言えばさびしい限りだ。なにしろ、同じフロアに住んでいる人の名前も全然知らない。


しかし、公園で遊んでいる人やエレベータに乗り合わせたときは、結構、丁寧に挨拶している。


他の知人の話を聞いて感じることは、やはり都心のマンションはあまりコミュニケーションを好まないようで、郊外に行くほど、住民同士のお付き合いは緊密になるようだ。都心では、マンション内での住民の自由と孤立が徹底しているのだ。住んでみると、それが別に気になることもない。しかし、知人がマンションを訪ねてきてくれたりしないのであれば、高齢者にとってはすごく寂しいのではないかと思う。

2007年11月18日日曜日

タワーマンション・ライフ(22)玄関はやっぱりマンションの顔




建設する場所に応じてさまざまに工夫されたマンションの形やデザイン、配置図などを見るのは、設計者やデザイナーの苦心の跡が見えて楽しいものだ。特に、玄関からロビーに続き、エレベータホールへの流れは住む人が毎日使うし、友達を呼ぶに際しても、そこでの生活を印象づけるものなので、やっぱりカッコ良いように作って欲しいものだ。

しかし、最近のマンションを見ても、あまり感動するようなマンションにお目にかかっていない。ボクの住んでいるマンションのあまり金をかけずにあっさり作られていて、ゴチャゴチャしているよりましかも知れないけれど、あんまり上等にはみえない。

得に問題なのは、これだけ戸数の多いマンションであるにもかかわらず、車寄せがないことだ。タクシーでマンションに帰ったときなど、「どこに停めるんですか?」ってな感じだ。友達にクルマで送迎してもらうときでも同じような状況になる。自分の車をちょっと停めて家族を先に降ろすとか、クルマで待っているときも、交通量が多い道路に停車するのは、すごく神経を使う。なんたって、玄関の前は四つ角で、一方は「あみだ池筋」という幹線道路であり、もう一方は細いけれど中央市場に行き来するトラックが頻繁に行きかうのだ。

もちろん、居住者のクルマに同情していた人は、敷地内の駐車場に向かう車両の入り口の方に、人や自転車の出入り口があり、ゆっくり停車できるんだけどね。玄関から、訪問先のコールをして、居住者の室内にあるインターフォンから玄関の自動ドアの開錠を行い、マンションに入ると、あまり大きくないロビーがあり、管理人室がある。このあたりの造りもそれほど豪華ではないが、石風のタイルで作られており、それほど不満はない。

ロビーに椅子を置いてあるマンションがよく見られるが、子供がたむろしたり、タバコを吸う人がずっと座っていたり、あまり使い道がないと思う。このマンションでも、管理組合で「椅子をおいてはどうか」という提案が出されたけど、採用されなかった。最近のタワーマンションには、キッズルームやシアタールームなどの施設が装備されたところもあるが、ボクはあまり必然性を感じない。プールやジャグジーつきのマンションもあるけど、ここでは道路を隔てた公園に市営の温水プールやフィットネスセンターなどがあるので、それを使った方が、本格的な利用ができる。マンションの中にいろいろな設備があると、その管理費の負担が大きくなるし、故障をすれば修繕費がかさむし、利用ルールを守らない住民への対応が問題になるなど、面倒が増えるだけだ。

2007年11月15日木曜日

タワーマンション・ライフ(21)楽しみな中之島線



住居を定めるのに、交通の便が非常に大切なことは論を待たないが、便利であればいいというものでもない。アメリカでは、鉄道の駅ができれば地価が下がるのだそうだ。それは、人通りが多くなり、安全性が損なわれるというのが大きな理由だけど、日本では一般的に駅に近いほど価値が上がる。

戸建であれば、駅の正面などに建っていることはまれなので、もっぱら駅やバス停から何分かかるかが問題だけど、マンションは駅まで徒歩1分とか、駅と歩道橋で繋がっていたり、駅そのものがマンションと一体になっているものさえある。これまで見たなかでは、宝塚駅の駅一体型のマンション、芦屋や高槻などの駅前マンション、難波の駅上マンションなどは、魅力的だった。

将来を買うという意味では、これから整備されることが決まっているエリアが魅力的だ。以前買った堂島のマンションの購入時にも、近く中之島に文楽劇場などの建設が計画されていますとパンフレットに書いてあったので、期待していたけど、2、30年経過した最近になって、ようやく別の形で整備されてきた。従って、将来の構想などは、建設に取り掛かったら早いけど、構想のうちは性急さを期待をしてはいけない。

購入時はひどい環境だったけど急速に整備される場合もあり、その時は予想が当たって大成功だと思うべきだ。実は、マンションを購入するにあたってこれがいちばん楽しみだ。

今、住んでいるマンションも、元は冷凍倉庫だったし、周辺はお世辞にもきれいと言えない場所だった。近年、中之島西部地区の整備が進み、少しずつ改善されているが、まだ倉庫や駐車場がたくさん残っている。

ここにきて、地域整備の決定打となる京阪電鉄中之島線の工事が行われている。着工までにずいぶん時間がかかったけど、工事は着々と進んでいる。今は、トンネルや駅の工事が終わり、埋め戻しをしている最中だ。開通は20年の予定だったけど、今日、インフォメーションセンターで聞くと、21年の春になるそうだ。

我が家から、堂島大橋を渡ったところに「中之島駅」ができるので、京都まで一直線で行ける事になる。そうすると、秋の京都なんかにすぐに出かけられるということで、非常に楽しみだ。それに、駅周辺の駐車場や倉庫などの敷地の価値がぐっと上がるだろう。その場所に、どのような施設ができるのか、期待しているので企画担当の方、失望させないように頼んまっせ。

2007年11月14日水曜日

タワーマンション・ライフ(20)携帯電話が繋がらない


マンションを購入して、最初に気がついたエライことは、携帯電話が入らないことだ。

当時、ドコモを使っていたが、家族で顔を見合わせて、「困ったなあ」「困るねえ」「友達とメールできないわあ」という状態だった。ボクは、妻とケータイ用のウェブサイトを作っていたんだけど、1人がエレベータで地上に降りて、うまくできているかテストしたものだ。おまけに、テスト結果に問題があって電話をで知らせようにも、そのケータイがつながらないのだ。

そのうち、妻と娘たちが「ケータイの繋がらないところになんか、住めません」と言って、元住んでいたマンションを改装してそちらに住み替えてしまった。ボクだって、めちゃ困るよ。

その頃、ボクは管理組合の役員をやっていて、インターネットなどの導入委員を担当していたので、ケータイも何とかせねば、とアンテナの増設に動いた。ケータイのアンテナは、地表のケータイを対象にしているので、ビルの20階くらいになると、どこでも入りにくいのだ。当時は、東京の霞ヶ関ビルの上層階でも入りにくかったのだ。

そんなことは言っておれないので、ドコモに相談すると設置に1億円、使用料が月あたり10万円だって。そんなお金は管理組合費からは出ないよ。関係のない低層階の人たちの協力が得られる訳ないじゃん。。。
で、KDDIにも聴いてみたら、なんと無料でアンテナを取り付けるとのこと。おまけにアンテナの場所代として月あたり4万円支払うとのこと。「すぐにアンテナを取り付けて!」ということで、ボクもすぐにauのケータイに変えた。

おかげで、高層階でもちゃんとケータイが使えるようになったが、訪ねてきた知人がau以外のケータイを使っていたら、通話ができないと嘆いていたものだ。もちろん、現在は、そんなことはないので、新しくドコモのアンテナも設置したようだ。

インターネットの導入も、いろいろと比較検討して、Kオプティコムになった。ただし、マンションまでは光ファイバーだけども、棟内は、電話回線を使う関係でADSLになった。初期の頃は、上り2Mbpsで、下り20Mbps程度だったのに、最近、上り下りとも100Mbpsになった。えらい進化だなあ。もちろん、最近のマンションは最初からケータイのアンテナや光ファイバーを導入しているだろうから、この頃の苦労はないだろうな。

中古のマンションを買う人は、この辺りの変化の早い設備がどのような状況になっているのかを必ず確認しないと、後で個別に対応できないことがある。

タワーマンション・ライフ(19)買い物


住む場所の周囲に絶対不可欠な施設として、ショッピングが可能な店が身近に揃っていることが不可欠である。ボクの住んでいた奈良の学園前のマンションは、目の前にスーパーがあり、いつでも歩いて数分で買い込みに行くことができた。これは、めちゃくちゃ便利だった。まるで、電気代の要らない冷蔵庫みたいなもので、冷えた飲み物を冷蔵庫から取り出すように買い物に行けたのだ。

そういう意味で魅力的に感じたのは、天神橋筋商店街に面したマンションや、キタ、ミナミの地下街にすぐにもぐりこめるマンションだ。雨に濡れずに買い物ができ、沢山の店を訪ねられる環境はめちゃくちゃうれしい。

それに引き換え、ボクの住むキングマンション堂島川は、店に恵まれていない。そりゃ、20分も歩けば梅田に出られるので、阪神、阪急、大丸などのデパートをはじめ、ヨドバシカメラやソフマップなどの専門店、ジュンク堂や旭屋書店、梅田地下街、堂島地下街、阪急三番街など、死ぬほど店があるので、ここ福島はせめて静かな住宅地にという気持ちもある。

それはそれで仕方がないんだけど、徒歩圏には数軒のコンビニと業務スーパー、100円均一スーパーなどがあるだけだ。それでもビンボーなボクにとって、業務スーパーや100円均一スーパーが近くにあるのは、うれしかった。100円均一スーパーが深夜12時まで開いているのも便利だ。

マンションの前から100円バスに乗るか20分歩けば、野田阪神のジャスコなどにもすぐに行けるんだけどね。

こういう環境だったことが、ボクにネットワークを使った買い物が主体の生活に傾倒していったんだろう。

タワーマンション・ライフ(18)散歩道は生活の潤い





タワーマンションに限らず、自宅から30分、1時間の散歩ができる場所があるというのは、単調になりがちな生活に大きな潤いを得られる。

散歩といっても、自動車に追い回され、排気ガスを浴びせられ、騒音に襲われ、危険が伴うのではたまらない。緑の木々の中を落ち葉を踏みしめて気持ちよく歩けないと意味がない。しかし、なかなかそう簡単に実現するものではない。なにしろ、自分が努力して解決するものでなく、自宅の場所を選んだ限りそう簡単に変えられるものではない。

もちろん、自宅の周辺で散歩できる場所を見つけて、いかに快適に歩くかは住む人の努力にかかっている。

ボクが、素敵だと思った場所として、大阪城公園や、中之島公園、うつぼ公園などの大きな公園に隣接するマンションは大変魅力的だ。玄関から出て、すぐに大阪城などの広大な公園が自分のものになるといううれしさはたまらない。

ボクの住むマンションには、残念ながらそのような大規模な公園がない。その代わり、中之島遊歩道が整備され、あまり水がきれいとは言えないけど、堂島川に沿って、川面を眺めながらかなり長い距離の散歩ができる。歩こうと思えば、遊歩道を利用して大阪市役所や中之島公園、大阪城公園まで行くことができる。

今は、京阪電鉄中之島線の工事中で遊歩道も仮設状態だけど、工事が終われば元のように大きな木の枝の日陰を歩くことができるのを楽しみにしている。歩きながら、堂島川を行き来する作業用の船や清掃用の船を眺めたり、ときどき行き来している「なにわクルーズ」の船、大学生のカヌー部の練習風景などを見ることもあって、散歩風景に変化をもたらしてくれる。

反対側には、比較的大きい下福島公園に隣接していて、玄関を出たら横断歩道を渡ってすぐに公園に入れる。藤棚の下の椅子に腰掛けて公園を眺めたり、将棋や囲碁を打ったり、野球をしているグラウンドの周囲の歩道を散歩することができる。

かつては、甲子園球場で対戦する巨人軍の長島監督が、近くのリーガロイヤルホテルに宿泊して、朝、この公園をよく散歩していたそうだ。

2007年11月11日日曜日

タワーマンション・ライフ(17)微風、強風


何かの拍子に、ボクが43階に住んでいることを知った人が、最初にボクにする質問が「風がキツイでしょうねえ。洗濯物なんか、どうしているんですか?」というものだ。確かに、入居する前のボクも気になっていたのだから、だれでも知りたい事柄のようだ。

ところが、実際に住んでみると、ぜ~んぜん、フツーのマンションのベランダと変わらないのだ。そりゃ、台風だの強風注意報発令中だのと言った日は、ものすごい風なんだけど、それはタワーマンションに限らずどこのマンションだってベランダで洗濯物を干している場合ではないだろう。

タワーマンションの高層階は、確かにさえぎるものがなく、モロに風が吹き付けることは事実であり、風の強い日はベランダに出るどころではなく、ベランダの手すりや、最上階から1階までストンと取り付けられた何本かの雨樋などが、ぴゅーぴゅーと風の音を吹き散らす。ガスコンロの上の換気扇からも、ゴーゴーと音が漏れてくる。もちろん、ベランダに置いてある。鉢植えや洗濯物は絶対取り込んでおかないと、落下すると道路を走っている自動車や人にでも当たったら大変な事故になるし、洗濯物など、どこに飛んで行ったか予想もできないので、二度と手元にもどってくることはない。ベランダに出るとき使っていたスリッパも、翌日跡形もなく消えていることに気がつくこともしばしばだ。

それより、窓の外を見ると、市街地に上空から滝のような雨が降り注いでいる状況をま近に見ることができるし、ガラス戸の外が雲のような白い霧に囲まれ、高層ビルのてっぺんだけが雲の上にそびえているという幻想的な風景が見られることもあるのだ。特に、雷の激しい夜などは、多くの稲妻が天と地をつないで放電し、怖いけどすごい見ものでもある。

しかし、そういう特別な日を除くと、ササーと流れる風は結構気持ちが良い。なんたって、風の通り道を乱すモノがぜんぜんないので、気流がとてもきれいのだ。そのためか、ササーという安定した風が通り過ぎる。夏の夕暮れなんかは、この風が風呂上りの体にとても気持ちが良い。映画タイタニックで見た、汽船の船首に立って進行方向からの安定した風を受け、大海原を公開しているような気持ちになる。

2007年11月8日木曜日

タワーマンション・ライフ(16)騒音:静かな天空生活


都心のマンションで、気をつけないといけない事項の1つに騒音の問題がある。便利と引き換えの騒音なので、ある程度諦めが必要である。しかし、マンションの中には、幹線道路から1筋入った場所などには、比較的静かな物件がある。騒音だけは、モデルルームを見学に行くついでに、必ず現地に立って実際の騒音を感じてみよう。できれば、平日と休日でかなり違う場所もある。

僕の住むマンションは、あみだ池筋に面しているため、自動車の途切れることがない。また、交差点のそばでもあり、停車、発進するブレーキやエンジンの音が気になる人もいよう。ところが、音が気になるのは10階くらいまでで、高層階にいくにつれて影響がなくなる。40階あたりでは、ほとんど気にならないが、窓を開けるとかなり広い範囲の道路から車の音が聞こえてくる。

注意が必要なのは、高速道路だ。だいたい、車の音は、上に拡散するようで、結構上のほうの階まで聞こえるものだ。高速道路は、道路の高さより下の階は、あまり聞こえないが、防音壁の上のほうの階は非常にうるさい。特に、夜遅くまで、車の途絶えることがないところもあるのだ。

40階以上でも聞こえる騒音は、道路工事の音とサイレンの音だ。パトカーのサイレンなんか、高速道路で暴走族を追いかけているときなど、すごく広い範囲の間、ずっと聞こえている。でも、ガラス戸を閉めるとほとんど何も聞こえない。一般には、タワーマンションの高層階は非常に静かだと思ってよい。

僕は、川べりのマンションが好きだけど、船の音は本当にうるさいよ。地響きを伴うような音が早朝から襲ってくる。家が震えるほどの音がするのだ。しかし、これは一般のマンションの話。タワーマンションの高層階は、ベランダに出て覗き込まないと聞こえない。

飛行機の航路の下にあるマンションは、飛行機が通るたびにうるさいだろうと思うが、ボクは経験がないので、よくわからない。

それにしても、40階以上になるとガラス戸を閉めていたら、ほとんど音がしない非常に静かな空間となる。部屋の中にパソコンやテレビの音が流れていると、外部からの音は、まったく聞こえない。慣れると、この静けさはとても気持ちが良い。まるで天空の庵という感じだ。

タワーマンション・ライフ(15)病院というお守り








自分たちの住む場所を検討するに当たって、病院も重要なファクターだと思う。


ボクは、最近、脳出血になり、初めて自宅から救急車で病院に運んでもらったが、そのとき運び込まれた病院が「大阪厚生年金病院」で、タンカーで運び込まれた救急車が走り出した途端に病院に着いてしまった。こういう緊急時に、救急病院が近いことはとても安心である。救急車で運ばれるときは、ある程度離れていても病院までの距離がそれほど気になることはない。むしろ、自宅療養中に体が不自由な患者として通院するときや、家族が突然、病気になったとき徒歩で駆けつけられる病院があるのは、とても精神的に安心感がある。特に、家族が時々患者の世話のために行き来できる距離に入院していることは、患者にとっても家族にとってもなんともありがたいものだ。

ボクの住んでいるマンションは、病院については過剰なほどの数がある珍しい場所だ。先日、緊急入院した「大阪厚生年金病院」は、マンションの前の公園の向こうにある総合病院である。まだ建替えてそれほど経過していないので、比較的きれいな病院である。
マンションの反対側の中之島には、最近、近くから移転新築された「住友病院」がある。ここでも、時々診断をしてもらったことがあるが、内外ともめちゃきれい。まるでホテル並みで、入院するとお金がかかりそう。レストランも緑が見える明るいガラス張りで、入院していなくても入ってみたくなる。全国的にも、評価の高い病院として知られている。

川の上流に行くと「関西電力病院」がある。ボクはあまりお世話になったことはないが、最近PET(動物病棟を作るのかと思ったら、ガン早期発見のPET検査棟だった。)棟が完成した。

以前は、その上流に「大阪大学付属病院」があったが、千里のほうに移転し、跡地に朝日放送本社ビルなどが建設中である。

また、マンションの玄関のすぐ前に「手島病院」があり、コンパクトな行き易い病院として、ときどき相談に行っている。
多分、堂島川の上流の方から川の上に建設されている阪神高速道路が、途中で川から逸れたのは、多数の病院やマンションが川の両側にあったことが、大きな要因ではないかと思っている。

確かに、病院が近いとうれしいのだけど、これだけの病院があると、救急車のサイレンが昼夜鳴り響くことになる。この音は、マンションの高層部でもよく聞こえるので、気にはなるけど、こればかりは仕方がない。






2007年11月7日水曜日

タワーマンション・ライフ(14)素敵な夜景



高層マンションで、「わぁ、すごい」と感激するのは、街の夜景だろう。

実際、このマンションを購入するときも、夜景を見て感激して決めてしまったものだ。そう言えば、タワーマンションの販売スケジュールの中には、必ずと言っていいくらい夜景見物が組み込まれている。このマンションの中古販売のときでさえ、オープンハウスの販売員の人が「一度、夜景を見に来てください」というくらいだ。

確かに、街の夜景は、昼間見る汚い部分が漆黒の闇にかくれて、すばらしい都市美を見せてくれる。やっぱり街の夜景は、林立する高層ビルの灯りが一面に見えてこそ、感激に浸れるのだ。その点、ボクの住戸の方角は、ちょうど大阪の最大の繁華街である梅田方面の高層ビル群が一望できるうえ、眼下を流れる堂島川に沿った道路の車の流れや、川を横切る高速道路の光の曲線を見ることができる。

タワーマンション・ライフ(13)低層階vs高層階


高層であろうとなかろうと、マンションは、眺望がいいに越したことはない。特にタワーマンションは、眺望をウリにしているので、高層階に住みたいのは当然だけど、大体、上層階は居住面積も広く高価なのが普通である。特に最上階に近い部分は、100平方メートル以上で設備も高級になって、億ションであることもしばしばである。例えば、今、近くで建設中の50階建てのタワーマンションは、最上階が4億円以上の価格だそうだ。

ボクも、タワーマンションを買うなら高層階と思っていたので、最上階を希望したが、このマンションが建った頃は、そんなにタワーマンションブームでなかったし、特別な仕様でもなかったので、そんなに高価なものではなかった。しかし、同じフロアの住戸の中には、34畳くらいの広いリビングをプールバーに改装し、土日だけ来て楽しんでいるというすごいお家もあるらしい。

このマンションは43階建てで、380戸くらいの住戸があり、低層階用2基と高層階用2基のエレベータが装備されている。エレベータが混みあって大変かなと予想していたが、あまり混んだエレベータに乗ったことがない。確かに、出勤時のラッシュアワーには多少混むし、小学校の生徒が団体で登校するときは、エレベータと出入り口に生徒がわんさかいる時間帯もある。しかし、エレベータが込み合うという経験はあまり感じない。ボクの会社の事務所が梅田の高層ビル(大阪駅前第3ビル)にあったが、ここのエレベータはものすごく利用されるせいか、めちゃくちゃ混みあう。少なくとも、マンションの人の動きはすごく少なくて、半分以上は乗員1人という状態である。(これは、ボクが普通の人と行動時間が違っているのかも知れないが。。。)

よく、エレベータで高層階のボタンを押すことが、優越感に浸れるのではないかと言う人もあるが、あまり気にしていないと思う。もちろん、自分の階より高層階のボタンを押す人がいたら、「見晴らしのいいところに住んでいていいなあ」と思うかも知れないが、20階以上に住んでいる人は、どの住戸からでも見晴らしがいいだろうから、あまり気にならないのだろう。しかし、タワーマンションを買う人は、ある程度、優越感を抱いている人が多いかも知れないので、より高層階にステータスを感じる人もいるだろうと思う。
ボクは、優越感というより、とにかく少しでも上の方から景色を眺めたいという一心で、最上階を希望したんだけどね。

それよりも、エレベータで途中で出る人が「お先に失礼します」などと、ちゃんと挨拶する人が多いのには感心する。小学校のガキでも挨拶する子がいるんだ。ま、中学生、高校生くらいの学生は、あまり挨拶をしないようだけどね。

2007年11月6日火曜日

タワーマンション・ライフ(12)至福の花火見物


高層マンションに住んでいて一番うれしいのは、ベランダから見る花火ではないだろうか。

多くの人が、汗だくで会場に駆けつけ、見物場所を必死で確保し、トイレを我慢しながら人ごみの中で花火を見て、また大混雑の中を遠い自宅まで帰らなければならないのだ。それでも、花火の好きなボクはあちこちの花火見物によく出かけるが、そのときに花火が見えるマンション(1戸建てなら、なおのこと)に住む人を何とうらやましく思ったことか。

ボクの住戸からは少し方角がずれるけれど、なんの障害物もなく、まるまる花火が見える幸せは、言語に尽し難い。毎年、花火のある日は、数人の友達を呼んでビールを飲みながら歓談し、花火の音が聞こえるとベランダにカメラを持って飛び出すのだ。大阪の夜の街をバックに目の前に広がる花火を見ている間は、人生における至福の時間と言ってもよいと思う。

以前は、ボクのマンションのベランダから天神祭りの花火も見えたのだが、東の方向に高層ビルがたくさん建ったので、まったく見えなくなった。その代わり、十三大橋の上流で打ち上げられる淀川花火大会は、天神祭りの花火の10倍の規模になったので、とてもうれしい。

よく見れば、宝塚やPLの花火も見えるが、もはや楽しめるという距離ではない。ボクがマンションを購入するときは、できれば、花火見物の特等席となる住戸を選びたいと切に思う。花火が見えない方角の住戸に住んでいるときの無念さには耐えられそうにないからだ。

タワーマンション・ライフ(11)なんてったって眺望



タワーマンションの一番の狙いは、なんと言っても、眺望である。

我が家だと真正面から朝日が上り、まったく障害になるものがなく朝日が室内に差し込む。季節によって、その日の天候によって次々と変化する市街の眺めが楽しめるのだ。

あるときは、霧に埋もれた街並みを、あるときは、かんかん照りの街並みを、また、あるときは、雷や嵐の中の街並みを眺めることができる。

写真は、11月の霧が出た朝、国際会議場を超えて眺める南東方向の大阪市街の風景だ。遠くに見えるのは生駒山。写真ではよく見ないとわからないが、生駒山の方向に小さな三角にとんがって見えるのが大阪城だ。ベランダ一杯に広がる見晴らしは、何回見ても楽しいものだ。

また、伊丹の大阪空港に向かって、5分間隔くらいで次々と降りてくる飛行機を眺めているのも楽しい。

慣れてくると、普段はあまり風景に見とれることはなくなるが、それでも朝日に輝く遠くの見慣れぬ建物を発見すると、地図と照らし合わせて「この建物かなあ」と家族と話し合うのも、いいものだと思う。

2007年11月5日月曜日

タワーマンション・ライフ(10)災害時は、あきらめましょう


タワーマンションで気になるのは、やはり地震や火災などだが、最近のマンションは免震構造やセキュリティ対策などをやたら謳っている。先にも述べた通り、高層だからと言って、地震をことさら恐れる必要はないだろうと思う。なぜなら、地震によって、高層の建物がが危なくて貞操なら無事だなんてことは、一概に言えないと思うからだ。それよりも、高層建築がひしめく地域が危険なのであって、下を歩いている人にガラスの破片が降り注ぐというような事故も発生する可能性が高い。これは、マンションだからでなく、高層ビルやその周辺はいずれにしろ危険なのだ。

ただし、火災は怖いと思う。まず、逃げ場がない。非常階段は、防火扉が設置されているが、大勢の人が押し寄せたとき大丈夫だろうか、とか、ものすごい煙が吹き上がり煙突のようになるんじゃないかとか考えてしまう。最大の問題は、消防車のはしごが届かないことだ。しかし、これらはいずれもマンションだけの問題でなく、どんなビルでも起こりうる問題だ。また、タワーマンションだけでなく、マンション火災は一概に危ないのだ。それでは、木造住宅は安全かというと、地震にも火災にもマンションより脆弱だとも言える。

阪神大震災の時など、マンション内で死亡した人より、一般住宅で屋根の下敷きになったり火災にあったりして死亡した人の方が多いのではなかろうか。(ご存知の方がおられたら、教えて欲しい)

いずれにしても、近くに避難する場所があることがより重要ではないか。

ボクの入居しているマンションは、幸い、玄関から数メートルの場所に相当広い下福島公園があり、非難には楽だと思われる。

タワーマンションにおける火災に対する心配は解消しないが、10階建てのマンションでも同じように心配だと思う。飛び降りて助かる階数は4、5階あたりが限度ではないだろうか。しかし、タワーマンションは、横へ逃げる場所が少ないので、煙に巻かれる可能性は高いかも知れない。タワーマンションでは、上下の階に逃げることになるだろう。マンション火災では、1つの住戸から出火したとしても、普通、直ぐ上の住戸に延焼することはあっても、大火になるとは思えないが、まあ、火災が起これば逃げ場を探してがんばるしかないね。

2007年11月4日日曜日

タワーマンション・ライフ(9)マンションとクルマは、ワンセット



ボクの場合、20歳の時からずっとクルマと一緒の生活だったので、駐車場のないマンションは対象外だった。ところが、都心のマンションは、土地の余裕がないため、なかなか駐車場の確保が難しい。大阪の都心でも、東京ほどではないにしても、敷地の一部というより、一階を駐車場にしたり、地下に作ったり、専用の棟を建てたりしているが、1階の平面に駐車場があれば、そのまま乗り出せるので便利なことはまちがいない。普通は、マンションの棟の真下に少数の駐車場が作られており、入居者が抽選で借りることになっている場合が多い。だいたい、都心で、雨がかからないところで賃料は月額3万円くらいかな。あるマンションでは、地下駐車場を販売していたが、この場合は1台分が300万円だった。

このマンションでは、マンション棟の横にタワー型の駐車場棟があり、比較的収納力に余裕があった。前に住んでいたマンションは、1階に置いていたので、そのままクルマに乗り込んで発進できたが、平面をかなりの距離歩かないとクルマまでたどり着けなかった。それに比べて、このタワー型駐車場は、歩いてもすぐ近くなのでありがたいが、残念なのは、雨に濡れずにクルマに乗りたいところだが、駐車棟まで、10メートルくらい雨の中を歩かねばならないのだ。

タワー型の駐車場は、自分の車の場所を入り口のボタンで指示して、エレベータでクルマが降りてくるのを待たなければならない。混んでいるときは、並んで待つ必要があり、急いでいるときなど、結構いらいらする。3人くらい並んでいると、15分くらい待たなければならないのだ。それでも、敷地内に大容量の駐車場があるのは、ありがたいものだ。

2007年11月1日木曜日

タワーマンション・ライフ(7)公共施設は、社会からの贈り物


現在、住んでいるマンションは、公共施設に恵まれている方だ。一般に生活は、自宅だけでは成り立たないので、周辺環境がどうかが住宅価値のの半分くらいを占める。一般的には、区役所や警察、学校などのほか、病院、駅、バス停、美術館、公園などだ。

区役所や警察署、郵便局、税務署などは、年に何回かしか使わないから、隣接している必要はない。自転車や電車、バスで簡単に行ければ、まあいいだろう。学校は、近いと子供らが便利だろうけど、子供の騒ぐ声や運動会の練習の騒音などを聴くと元気を与えられたみたいでうれしいものだが、音が気になる人は避けたほうがいい。また、生徒が近所を走り回ったり、最悪の場合、けんかや落書きなどの問題が発生するかもしれない。しかし、保育所や幼稚園は近くに欲しいと思うだろうし、小さな子供を持つ母親にとっては、とってもうれしいものと思う。

駅やバス停は、生活に決定的に重要。できれば、駅が徒歩5分以内にあれば、通勤も通学にもとても安心。ただし、徒歩1分から2分という交通至便の場所や、地下街と直結しているマンションもある。駅前のマンションは、見知らぬ人が昼夜の区別なく周辺を歩いている訳だから、便利よりも不安の方が大きいと感じることもある。でも、地下街直結は魅力的だ。難波のあるマンションは、エレベータで地下街までストレートに降りて、雨にも濡れず、地下街の店はもちろん、地下鉄やJRの駅にも直接行けるので、むちゃくちゃ便利だと思う。また、一般の人がマンションに入れないような仕組みも取り入れられているので、その面では、安心と言える。

ボクの入居しているマンションの目の前にある公共施設と言えば、大阪府立国際会議場だ。以前、サミットを大阪に誘致しようとして建てた建造物だが、ボクの私的な会議にも毎月部屋を借りて利用していた。また、いろいろなセミナーやシンポジウムなどが毎日のように行われており、ときどき、参加するのに便利だ。少し離れたところには、大阪大学の大学院の建物や国立近代美術館、大阪市立科学館など、大阪の文化の中心地となるような設備が徒歩圏にいろいろあって、興味を持っている人ならば、とてもうれしいと思う。