2007年10月30日火曜日

タワーマンション・ライフ(4) わ、地震だ






高層マンションで一番気になるのは、やっぱり火事や地震だろう。ボクの入居したマンションは屋上にヘリポートがあり、タワーリング・インフェルノになると、ボクの部屋からだと1番先にヘリポートに駆け上がって、ヘリコプターに助けてもらえる筈だ、と信じてたら、「このHマークはヘリポートがホバリングするだけで、着陸はしないんですよ」と後で聴いてガックリ。

しかし、ボクが管理組合の委員になったとき、マンションの施設の管理のため、ヘリポートに上がったことがあったが、その階段を登る時の怖かったこと。風が吹き付け、階段の下がスカッと見える場所を、急いで登るなんて二度とごめんだ。もちろん、火事になって煙に追われていたらそんなことは言っていられないだろうが。。。ヘリポートに上がると、当然だけど、手すりもなくただっぴろい広場。風に体ごと飛ばされないように注意しながら真ん中に行ったが、360度見渡せる平面に立つと、すんばらしい絶景だったけど、めちゃ怖いよ。今にもどちらかに倒れて転げ落ちそうな気がする。

ボクが入居して5年近くになるが、かなり大きな地震を数回体験した。このマンションは、特に免震構造などを採用していない。実際、自宅で地震に会うと部屋全体が左右に大きく揺れ、思わず床にへばりついたが、大きな船に乗ったように大きくゆったりとした揺れ方だ。怖いというより、船酔いのようで気持ちが悪いと言う感じ。あるときは、出かけている間に地震があり、マンションに帰ってくると、点検して安全性が確認されるまで使用禁止と張り紙があり、エレベータが停止している。地震であれば、あちこちのエレベータの点検が集中する訳だから、業者が来てくれるのがいつになるか分からない。

そのうち、娘もマンションに帰ってきて「あらぁ、エレベータ停まってるの? え~。どうしよう。。。」ボクが「いつ動くか分からんから、ヤだけど階段で帰ろうか」と、階段エリアのドアを開けて中に入った。そこから上を見上げてボーゼン。「ホントに上まで上るの?」「仕方ないじゃん」「母に途中まで迎えに来てもらおうか」「そんなことして、何の役に立つんや」などと言いながら、取り敢えず登頂に挑戦。20階くらいまで登ると、足がブルブル震えている。「どうする?諦めて降りるか」「どっちも、いや」と言いつつも、43階まで無事に到着。そこで、地震のときの教訓。「地震の後は、エレベータが使えるようになるまでマンションに帰るな」

いずれにしても、地震を怖がっていては高層マンションには住めないのだ。揺れたときは、タダで遊園地のゲーム機に乗れたと思って楽しむことだ。高層マンションが倒れるときは、普通の住戸だって無事では済まないし、揺れの振幅によっては低いマンションの方が被害が大きい場合もある。本当にマンションが倒れたときは、高層部分であれ、低層部分であれ、絶対生きていられないから、安心してきれいに死のう。

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