普通、マンションに船着場が関係することは珍しいだろうけど、さすが大阪という感じがしないでもない。
今日、地下鉄天満橋駅から地上に出ると、「八軒屋の船着場完成の前夜祭をやってます~。」との呼び声に惹かれて、ちょっと覗いてみた。
以前から八軒屋の船着場を整備していることは知っていたが、ようやく完成したんだな。
ボクは、ロマンチックな船着場を想定していたんだけどなあ。
なんたって、「森の石松が八軒屋で船に乗って~」、確か宇治だったかに向かうんだよね。
だから、ボクのイメージしていた船着場は、松林に時代風な団子屋とか茶店が軒を連ねているような感じなんだけどなあ。
見てみると、やたら機能的な金属製の手すりとコンクリートを使った船着場で、ロマンチックさはゼロ。
ちょいと雰囲気が感じられるのは、対岸に咲き乱れるであろう桜並木と提灯で飾った屋形船だ。
歴史的に見ると、平安時代には、京都の貴族が淀川を船で下り、この八軒屋で陸に上がって熊野詣でに向かったそうだ。
「東海道中膝栗毛」のヤジさん、キタさんの大阪の旅もここから始まった。
江戸時代の30石船は、なんと1日320便もあり、9000人が利用していたというから、ものすごい賑わいだったらしい。
「八軒屋」という名前は、江戸時代に8軒の船宿が並んでいたことから、そう呼ばれるようになったそうだ。
また、ここから大阪城はすぐ目の前だし、この船着場かもう少し上流の「大阪城港」で降りて、大阪城に散歩に行くなんていいねえ。
ボクのマンションからだと、川向いの「国際会議場港」という名前だったと思ったけど、この船着場から乗船して、船内でコーヒーを飲みながら大阪城港に行けるということだ。う~、実現すれば粋だね。
その「国際会議場港」は、だいたい写真のような船着場だけど、これは臨時の工作物だと思っていたので、デザイン云々と言わなかったんだけど、「八軒屋港」を見ると、ほとんどそのままのイメージじゃん。
ということは、現在、中之島駅工事後の埋め戻しで遊歩道も含めて再建中だけど、あまり素敵なデザインの港は期待できないね。ひょっとしたら、取り除いた港をそのまま使うかも知れないね。
そして、この上流は朝日放送の新社屋などがある例の「ほたるまち」で、名前も多分「ほたるまち港」になるだろう。
で、この上流が既に存在している「淀屋橋港」かな。じっくり見たことはないけど。。。
でも、考えてみると、淀屋橋港は堂島川でなく、土佐堀川だから、中之島の反対側になり、これは別のルートだね。
いずれにしろ、これまでは既存の橋の橋脚が低くて船を通すのを諦めていたようだけど、こう港がじゃんじゃん作られると言うことは、船の定期運航をはじめるつもりなのだろう。
大阪府さん、頼むから定期船の運航を実現してね。
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