2008年6月22日日曜日

タワーマンション・ライフ(68)レトロな町並み


ボクの住んでいるマンションは、10年前くらいに建設されたんだけど、大阪市福島区のこの付近は、先の大戦で爆撃に遇わずに済んだエリアだったので、レトロな建物も結構残っている。

そばの堂島大橋は爆撃で橋の上のコールタールが長い間燃えていたそうだ。今でも、橋の欄干は黒く煤けたまま残っている。

また、橋の北詰には、「メリヤス会館」という超レトロな建物がある。

昭和4年に建設されて、莫大小製品輸出組合の事務所として使われていたそうだ。

30年前にボクがこの地に住み始めた頃から、このビルはもうすぐ取り壊されるだろうな、と思いながら眺めていたが、なんのなんの、だんだん周辺の建物が近代化されると、返って存在感が増してきているように思える。

しかし、もうすぐ駅から徒歩1分となる場所だけに、このままの形で存在するのは、難しそうな予感。



堂島川に沿った細い道は、昔は蜆川という川だったんだけど、明治42年の「北の大火」で焼け落ちた家の瓦礫で埋まってしまったそうだ。

以前、道路工事をしていて表面のタールを剥がしていたことがあったが、下には綺麗な煉瓦が敷き詰められた粋な道路が現れていた。

それから、この蜆川後の道路と堂島川に挟まれた場所は、堂島浜通り○丁目という素敵な呼び名だったのに、ボクがこの地に引っ越す寸前に福島○丁目というしょ~もない名称に変ってしまった。

この道を東に少し歩くとユニークな形のイカリソースの本社ビルがあったが、近年、会社の不祥事が原因か、詳しくは知らないけれどビルが解体され、「堂島タワー」と呼ばれるマンションの建設が始まっている。

その東には、NTTの古~い寮のあとにコミュニティビルが建っている。

しかし、その裏側にはかなりレトロな建物が今も残っている。

これらの建物の建替えは、時間の問題だろうな。

0 件のコメント: