2008年9月6日土曜日
タワーマンション・ライフ(86)素敵な音楽
このマンションに移ると、部屋数が多かったので、そのうちの1部屋をオーディオルームとした。
以前、住んでいたマンションからずっと持っていたスピーカJBL4343は、古くなったとは言えとても好きな音を出してくれる。
このスピーカはもう30年間、ボクと一緒に暮らしている。
比較的大型でスピーカ1本80kgだから、引越しの時は大変。
それでも、このスピーカから出る音を聴くときは、とても幸せを感じる。
本当は、このJBL4343をちゃんと鳴らそうと思うと、ものすごい努力が必要で、人生を賭けていい音を出すために奮闘している人が多いらしい。
その点、ボクはそんなに音のチューニングに取り組みたくなる性格ではないけど、最初は
YAMAHAのアンプやレコードプレイヤーで鳴らしていた。
竹を割ったような、明確な音がとても好きだったけど、壊れてしまった。
そこで、凛とした着物の女性に変って、妖艶なアメリカ女性のイメージでこのスピーカと相性が良いといわれているマッキントッシュのプリメインアンプM6800を迎え入れた。
憧れのマッキントッシュがやってきたときは、グラスイルミネーションパネルのブルーアイに灯が灯るだけでうれしくなってしまい、少し下膨れの魅力的なサウンドも心地よかった。
今日は、久しぶりにジャズを聞きながら本を読むなど、ボクにしてはすごく贅沢な時間を過ごした。
かつては、レコードやCDを買っていたけど、ハードディスクレコーダを使い始めて、音楽ソースをミュージックバードの衛星放送から取り始めたから、昔のように本当に好きな音楽を必死で聴くような雰囲気でなくなった。
無限に音楽が流れてくると、どうしてもBGM的な聴き方になってしまう。
それでも、ずっと昔、ジャズ喫茶でBGM的に聴いて、とても気持ちよかったのが忘れられない。
それを自宅でコーヒーを飲みながら、じっくり聴く事ができるのだから、うれしい。
時代の変遷に合わせて、少しずつ機器の交換などをして楽しんでおり、今回も、不要になった機器をオークションに出品したり、調整を行ってもらうなどするために、それぞれの機器にラベルを貼っている。
音楽もそれを奏でる機器も、時代と共にどんどん変わるが、どうやらボクにとってスピーカとアンプだけはずっと好みが変らなかったようだ。
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